世界初の快挙を達成!TBグローバルテクノロジーズ
グループ会社であるTBグローバルテクノロジーズ株式会社(以下TBG)は川崎重工業株式会社様と開発した液化水素用鋼管型ローディングアーム(以下LA)実証荷役を達成、成功しました。
神戸水素基地(Hy touch神戸/HySTRA様)で「液化水素用 鋼管型LA(口径:6“)」を用いて2023年2月24日に液化水素を積荷、3月4日に揚荷を行い、無事に初荷役に成功いたしました。これは鋼管型LAの液化水素荷役では世界初の快挙なのです!
「液化水素用 鋼管型LA」の開発は、将来のカーボンニュートラル社会のサプライチェーン構築には必須と考えられ、内閣府SIP事業(戦略的イノベーション創造プログラム)の1つの研究開発テーマとして2014年度より開発が開始されました。
LNG(-162℃)を更に下回る液化水素(-253℃)の領域では、既存の低温技術のみでは対処できずLAを構築するスイベルジョイント、ERS(緊急離脱システム)、パイプ部を含む全体で新たな構造を要します。TBGは真空二重管構造をLA接液管全体に適用し、かつスイベルジョイント、ERS部は入熱・伝熱に対する対策を講じ、またシール材の適合試験、液化水素実液での試験などトライアル&エラーを繰り返し、今の設計仕様・構造を作り上げました。まさに技術の結晶です。
2018年度に試作機の試験に合格し、2022年度には神戸水素基地(Hy touch神戸/HySTRA様)へ据付・納入、そしてこのたび初めての荷役に成功、完了。
まさに未知の基礎研究開発への挑戦を乗り越え、掴んだ成果であり、かかわったすべての皆様と喜びを分かちあえることをうれしく思います。
TBGは今後とも持続可能な社会のためにクリーンエネルギー安定供給への開発を重ねていきます。