社員インタビュー:日本のものづくりの次の飛躍を目指し 最先端の3Dスキャニング技術を広く浸透させたい
ものづくりの高い品質を守るのに欠かせない「3D測定」。東京貿易テクノシステム(以下TTS)は、3Dスキャナという“物の形”や“寸法”を正確に測るためのハードウェアと、測定されたデータをパソコン上で処理するためのソフトウェアを提供し、開発や製造、品質保証など様々なものづくりの現場で活用されています。
自動車、航空、重工、生活家電などの分野で高いシェアと信頼を得てきたTTSですが、さらに新たなマーケットを開拓しているのが、今回ご登場いただく櫻井さん。インサイドセールスという営業活動でTTSのソリューションビジネスを様々な業界へ広げていくその姿に迫ります。
この記事でわかること
・TTSの技術力
・TTSの新市場開拓
・インサイドセールスという営業活動
・TTSのものづくり現場への活用事例
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PROFILE
櫻井 Sakurai
東京貿易テクノシステム株式会社
営業企画部 営業企画チーム インサイドセールス担当
2015年TTSへ新卒入社。東京営業部、豊田営業部においてフィールドセールスを経て 2023年より本社営業企画部へ異動し、インサイドセールスを担当する。国内マーケティングイベントやWEBサイトなどをきっかけにTTSへ興味を持つお客様へコンタクトをとり、 WEB商談やMAツール、メール・電話などを用いて関係性を向上させ、取引の確度を高めるまでの営業活動を行う。日本全国の幅広い業界のものづくり現場へTTSのソリューションをPRし、課題解決を行っている。
目次
・3Dスキャニング技術で日本品質を支えるTTS
・TTSのソリューションビジネスを、自動車業界から日本のものづくり全体へ
・ここから描くTTSの未来像
・コラム|ゴルフの爽快感でリフレッシュ
・取材を終えて|広報部より
3Dスキャニング技術で日本品質を支えるTTS
入社を決意した理由は「確かな基盤」と「成長する未来」
就職活動の時に抱いていた軸の中で最も大きかったのは、「成長性・語学を活かせること」でした。その市場自体に成長性があるか。そして、自分を成長させることができる環境かを重視していました。
そうしてメーカーや専門商社などを見る中で出会ったのが、TTSでした。3Dスキャニングと聞いて、「最先端技術そう!未来っぽい!」とワクワクし、その先進性にまず興味を持ちました。それだけでなく、WEBサイトなどの会社情報には日本を代表するものづくりメーカーと数多くの取引実績があり、業界で認められるソリューションビジネスがあるという点も魅力でした。
この事業の成長性に惹かれ、社会人の第一歩としてやりがい持って働けると入社を決意したのです。社員の方の雰囲気ももちろん決め手の1つでした。
「世界のトヨタ」からも認められるTTSのソリューション提案力
TTSの3Dスキャナなどは、特に自動車業界で大きなシェアを占めており、活用の場面が年々増えております。
自動車には何万点もの部品が使用されており、それらの部品に誤差がないか、完成した自動車が設計図通りにできあがっているか、完成するまでの工程で逐次厳しい測定がなされます。日本を代表する高級車からよく目にする大衆車まで、TTSのソリューションビジネスが日本の自動車の品質を支えているのです。
2021年度には、トヨタ自動車株式会社様から革新的な技術でものづくりを推進したサプライヤーに授与される「技術開発賞」を受賞。この賞はトヨタ技術関連の賞の中でも最も栄誉ある賞の一つです。TTSの技術は「世界のトヨタ」にも評価されています。
▶参考記事:TTS NEWS トヨタ自動車株式会社様より2021年度「技術開発賞」を初受賞いたしました。
ハイブリッド、EVと常に進化を続けている自動車業界。世界中で競争は激化していますが、そういった環境下でも、生産性向上、品質強化、DX推進などが求められています。
TTSの技術を、自動車業界から日本のものづくり全体へ
新しいビジネスの種を見つけ育てる「インサイドセールス」
現在TTSの3Dスキャニング技術は、自動車業界のみならず、航空宇宙、重工、生活家電メーカーなどの民間企業をはじめ、大学や研究開発機関など公的機関でも活用されています。さらに、日本中のあらゆるものづくり業界へと活用の場を広げるため、私は認知・興味~検討段階のお客様に対して日々仕事をしています。
入社後は東京・愛知で、フィールドセールスとして製造現場のお客様を訪問し営業活動をしてきました。2023年より本社の営業企画部営業企画チームへ所属となりました。現在の私のミッションは、日本中のものづくりの現場に3Dスキャナなどを、お客様の役に立つソリューション提案を通じ、これまで取引のなかった企業や業界へ広めていくことです。そのために私はインサイドセールスを行っています。
インサイドセールスとは、お客様の元へ訪問し営業活動を行うフィールドセールスとは異なり、メールや電話、WEB商談により、遠隔のお客様と課題解決のためのコミュニケーションをとる営業活動です。
展示会への出展で名刺交換をしたり、コーポレートサイトでのユーザー事例やウェビナー動画による製品紹介などをきっかけに、TTSのソリューションに興味を持ったお客様からの問合せなどに対応するところから、営業活動がスタートします。
TTSのソリューションビジネスの紹介はもちろん、お客様の役に立つ情報の発信、課題ヒアリングなど、お客様との接点を増やし関係性を向上させ、ビジネスへつなげていくのがインサイドセールスの大きな役目です。
北は北海道、南は沖縄まで、東京のオフィスから日本中のものづくり企業のお客様とやり取りをする毎日。重工関係などの部品メーカーからの相談もあれば、ロケット製造メーカーなどトレンド感ある業界の会社からの相談もあります。業種は多岐に渡るのですが、2つのポイントを探ることで、お客様の製造・測定にまつわる課題は浮かび上がってきます。
1つ目は製造プロセスを理解すること。2つ目は、現状どの製造工程でどのような測定を行っているのか把握すること。この2つをしっかりと押さえることで、どのような課題があるのか明確となり、お客様へのソリューション提案につながっていきます。
これまでに多くの製造現場に足を運び、お客様と会話を重ね、様々な測定の課題を目の当たりにしてきました。その経験が確実に今の自分の糧になっています。それを元に、幅広いマーケットへ種をまき、新たなビジネスの可能性の芽を育てていく。まさに、TTSという会社の可能性を広げ、お客様を成功へ導くという、未来をつくる仕事だと思っています。
広がるTTSの3Dスキャニング技術
私は現在インサイドセールスで幅広い業界への種まきをして案件を作り出しているところですが、既にTTSの技術は自動車業界のみならず、様々な業界へ年々広まっています。
例えば、TTSの技術が取り入れられている業界は、生活家電業界と製鉄業界があります。
ー次々生まれる家電の商品開発に競争力を
短いサイクルで新製品を生み出すことが重要な生活家電業界。ある家電メーカーではTTSの技術が商品開発に貢献しています。
試作品を何度も作りながら改善を繰り返し、量産に向け開発を進めている商品開発の現場。これまでは試作品ができるとアナログの機械をつかって立体物を測定していました。この方法は時間もかかる上に、図面に指示された検査箇所を検査するにも多大な時間と労力がかかっていました。
ここにTTSの技術が入ることで、測定時間の短縮とデータを漏れなく取得することができるようになりました。TTSの技術は、新商品開発の効率化・品質向上を可能にし、結果、顧客の競争力の強化に貢献しています。
ー安全性・精度アップ・コスト削減。製鉄の工程に大きな変化を
製造工程で、伝統的な工法が守られてきた製鉄業界。その中で、TTSの測定技術が工程の改善に寄与している製鉄メーカーもあります。
大型鍛造製品は1000度を超える高温下で測定を行っていました。高温で危険が伴い、その大きさゆえ多くの人の手が必要であった測定作業。ここに風穴を開けたのがTTSの技術です。
新しく導入されたTTSのシステムでは、製造現場に3Dスキャニングシステムを設置し、離れた場所からレーザーを使ってダイレクトに3D計測を行うことができるようになりました。データの取得は20秒前後。データを保存・分析することも可能となりました。このシステムの導入により、現場作業の安全性・生産性も格段にアップしました。働く人の安全と、製造工程でのコスト削減を叶えるこの新システムは、多くの注目を集め、今後大きな広がりが予想されています。
このように、ものづくりの現場にはTTSが貢献できる場が多くあります。
ここから描くTTSの未来像
目の前にある目標
現在はインサイドセールスという形でお客様と関わっているので、その可能性をもっと掘り下げたいですね。
単なる製品・システム提案ではなく、お客様が検討する中で何がハードルになっているのかの仮説立て・ヒアリング・提案ができるようになることで、取引につながる。その確度を高めていきたいです。
そして今後取引先を増やしていくためには、マーケティング分析にももっと力を入れる必要があると考えています。お客様がTTSを知り、どういったプロセスで興味が深まっていくのかをしっかりと整理できるようになって、市場とTTS の戦略に合った認知~興味~検討プロセスの高速化、量・質向上に努めていきたいです。
今のインサイドセールスの力を深めつつ、自分の仕事の幅を広げていくこと。これが目の前の目標です。
TTSの可能性を広げることは、日本のものづくりの未来をつくること
「測る」ことはものづくりには欠かせないこと。だからこそ、TTSの技術・製品を必要とする企業は無数にあるのではないでしょうか。
業界によってはまだまだ伝統的な測定方法をとっている企業も多く、3Dスキャナなどのハードウェアを活用することで現場改善できる余地が大きいです。一方、普及が進んでいる業界では、3Dスキャナでとったデータを製品開発やコスト改善にどう活用するかというデータ利活用の提案へのニーズが高まっています。
それぞれの業界・企業で、求められるものは異なりますが、これまで主に自動車業界で磨いてきたTTSの精巧な測定技術を様々な業界へ広げていくことができれば、世界で戦う日本のものづくりの力になる。自分の仕事が、企業としてのTTSの可能性を広げ、日本のものづくりの未来をつくっているという自負を持ち、これからも邁進していきたいと思います。
取材を終えて|広報部より
今回はTTSの営業企画部でインサイドセールスを担当する櫻井さんにお話をお聞きしました。TB-GRが掲げる経営理念の行動指針の中に「開拓力」と「突破力」がありますが、インサイドセールスによってものづくりの世界に3Dスキャニング技術を広げている櫻井さんは、特にこの2つを体現しています。
インサイドセールスでお客様との関係を構築し、多くの接点を持つことでお客様の課題をより把握でき、多く解決につなげていくというスタイルは、これまでご紹介した営業の仕事とまた異なります。
自動車業界で磨かれたTTSの3Dスキャニング技術を元に、新しい市場へ種をまき、ビジネスの可能性の芽を育てる仕事だと話す櫻井さん。それぞれの業界でこれからTTSの技術がどう活用されていくのか、実となる様子を私たちも追いかけていきます。
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