社員対談:技術競技会に入賞した技術、 どうやって磨いていますか?
TBグローバルテクノロジーズ(以下TBG)が製造拠点を持つ新潟県は、金物産業が栄え、ものづくりに欠かせない高度な技術を持つ企業が集まっています。日本の産業を支える溶接技術の発展のため、開催されているのが、一般社団法人新潟県溶接協会が主催する新潟県溶接技術競技会です。2024年4月に開催された第34回競技会では、 TBG長岡工場から2名の若手技術者が入賞しました。
半自動溶接の部で第3位となった渡邉 翼さん、ステンレス溶接の部で4位に入賞した大橋 怜奈さん。今回はこのお二人にお話をうかがいました。競技会入賞の舞台裏や日々どんな風に技術を磨いているのか、TBGの社風など、それぞれの目線から答えていただいています!
目次
・Q1.TBGを選んだのはなぜ?
・Q2.どのように技術を磨いていますか?
・Q3.競技会への出場は、どんな経験になりましたか?
・Q4.TBGの社風は?
・Q5.今後の目標は?
・コラム
渡邉さん:新たな趣味はカメラ
大橋さん:毎日の楽しみ手作り弁当
・取材を終えて|広報部より
-
PROFILE
渡邉 翼 Tsubasa Watanabe
TBグローバルテクノロジーズ株式会社 長岡工場 機械・溶接G
2020年9月中途入社。前職でも溶接技術者としてキャリアを積み、自らの技術をより高めたいとTBGに転職。スイベルジョイントの溶接技術者としてキャリアを積み、第34回新潟県溶接技術競技会では、半自動溶接の部で第3位の成績を修める。
-
PROFILE
大橋 怜奈 Reina Ohashi
TBグローバルテクノロジーズ株式会社 長岡工場 機械・溶接G
前職では調理師。ものづくりに関わりたいと、三条テクノスクールで溶接を学び、2023年4月に中途入社。入社後間もない中出場した第34回新潟県溶接技術競技会では、ステンレス溶接の部で4位に入賞。
Q1.TBGを選んだのはなぜ?
まずはおふたりのこれまでについて教えて下さい。
渡邉さん:前職でも溶接の仕事をしていました。学生時代はメカトロニクス科で学んでいたのですが、自分の技量で製品の品質に寄与できるかが目に見えてわかる点に魅力を感じ、溶接の道へ。
前の会社に在籍していた時から、溶接技術競技会に興味があり、TBGは大会での入賞実績があることも知っていました。レベルが高い技術者が揃うTBG。「ここに入れば自分の技術を磨いていくことができるはず」と思い、TBGへ転職をしました。
大橋さん:私は元々調理師として東京で働いていました。昔から何かものをつくることが好きで、料理も好き。しかし、コロナ禍により退職することとなり、地元の新潟へUターン。何の仕事をしようか考えていた時に目にしたのが溶接の訓練校でした。溶接の現場は女性が活躍しているという話も聞き興味を持ちました。
入った訓練校で先生方から「長岡にいい会社がある」とおすすめされたのがTBGでした。何社か見学に行ったのですが、TBGは工場内がとても綺麗で整頓されていて、技術者の先輩たちがしっかりと私を見て色々な質問に答えてくれました。「ここでものづくりに関わっていきたい」と思ったのがTBGを選んだ理由です。
Q2.どのように技術を磨いていますか?
仕事のやりがい・難しさもあわせて、日々の様子をお聞きしたいです。
渡邉さん:私たちは今、スイベルジョイントという製品のうち、小型のものを担当しています。
「この部分の高さを出したい」「表面をなめらかに溶接したい」など、製品によって自分の理想とする形があるのですが、納得できるまであきらめずにやることの積み重ねで技術は磨かれるのだと思います。
入社して3年たち、一通りのことはできるようになってはいるんですけど、今の自分にまだ満足はできません。溶接は人の手でやるからこそ、その人らしさがでるんですよね。どこまで追い求めるかも自分次第。上には上があって、自分が目指す姿に向かって技術を高めていくことが面白いですね。
大橋さん:溶接って想像していたよりもずっと難しいんです。目で位置を見ながら、両手を動かしながら、足でペダルを踏んで、頭で考えて…全身を使ったマルチタスク。簡単に習得できる技術ではないと思います。
でも難しいから面白いんですよね。うまくいかない理由を考えて、解決して、昨日より1歩だけでも進む。そんな毎日の繰り返しです。ただ、自分だけで悩んでいるのではなく、困っていたら先輩たちが寄ってきてくれて、こうすれば?とアドバイスをくれるんです。周りに助けてもらいながらではあるけど、日々1歩ずつ成長している実感があるのが、私にとってのやりがいです。
Q3.競技会への出場は、どんな経験になりましたか?
出場のきっかけは?
渡邉さん:元々TBGに転職したのは、競技会がきっかけ。TBGに入社したからには必ず出場したいと思っていて、自ら「出たい」と手を挙げました。
大橋さん:私は競技会のことは知らなかったのですが、上司から「今回は若手に挑戦してもらいたいと思っているけど、出てみるか?」と聞かれ、出場することになりました。
競技会はどんな雰囲気でしたか?
渡邉さん:競技会は、様々な企業から選出された技術者が集まって競います。普段のTBGでの仕事と異なり、指定された競技内容の項目に沿って溶接を行っていきます。普段の仕事とは異なる内容だからこそ、他社と競うことで、自分がどの程度の技量があるのか、自分の技術が通用しているのかを客観的に知ることとなります。
大橋さん:私はとにかく緊張しました。前日に会場に入ったときに、「TBさん」と会社名で呼ばれたんです。そこで「会社の代表として来てしまったんだ」と実感して、緊張がピークのまま本番を迎えました。
出場してみて、何を感じましたか?
渡邉さん:私は半自動溶接の部で第3位になったんですけど、上位の人と比べて明らかな差を感じました。悔しかったですね。他社のすごい技術者の溶接を目の当たりにして、どこか自分の技術に満足していた部分があったと気付くと同時に、まだまだ身に付けることは多いと痛感しました。これは、会社の中にこもっていたらわからないことでした。
大橋さん:出場している人たちが渡邉さんと同じように上を目指している人ばかり。その姿にとても刺激を受けました。私にはまだまだ何もない。だからこそ、そこに触れたことで、まずは気持ちだけでも一緒に上を目指して頑張ってみようって思いましたね。
競技会に出るにあたっては、私たちが練習できるように日常の業務を分担するなど、周りの先輩たちには手厚くサポートをしていただきました。たくさんの応援を背に出場でき、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
Q4.TBGの社風は?
一緒に働く人の様子や好きなところも教えて下さい
渡邉さん:私は溶接をしたくて入社しているので、そこにスポットを当ててしまいますが、技術の面で尊敬できる先輩がたくさんいます。深く広い知識を元に、高い技量を持っている。それを惜しげも無く私たちに教えてくれるところも尊敬できます。技術を高めるためには恵まれた環境で、自分自身が成長していける会社であること。そこが何よりも好きなところです。
大橋さん:入社前に会社見学に来た時にも感じましたが、とても風通しがよく、人と人の間の壁が無いなと思います。何かにつまずいていると一緒に解決しようと力を貸してくれる先輩がいる。そのやさしさがある社風が本当に好きですね。会社内での食事会などのイベントが多く、色んな役職、色んな立場の人と話をできるのも楽しいですね。
Q5.今後の目標は?
今の目標と、長期的な目標を聞かせて下さい。
渡邉さん:TBGには私が手掛けたことのない仕事がたくさんあるので、大前提として全ての仕事をちゃんとしたレベルでできるようになりたいというのが一番の目標です。
ただできるだけではなく、技量やスピードも高めていって、技術の部分で尊敬される人間になることが目指す姿です。
全てを網羅して、判断を下せるレベルになるには10年では足りないかもしれません。それだけの時間をかけて打ち込める面白さがある世界だと思っています。
大橋さん:まず今は目の前の仕事を、自分の責任で完璧にこなせるようになりたいです。入社してこれまでに受けた恩はとても大きいと感じています。だから早く一人前になりたいですね。
その上で、これから入ってくる後輩には、先輩にしてもらったように私も力になりたい。人のためになるのなら何だってするぞって思いますし、そう思わせてくれる先輩たちに早く恩返しをすることが私の目標です。
取材を終えて|広報部より
今回は第34回新潟県溶接技術競技会で見事入賞した、 TBG長岡工場の渡邉さんと大橋さんの対談を開催しました。
技術者として高みを目指す渡邉さん。先輩たちの感謝を胸に日々奮闘する大橋さん。若き二人の生き生きとした表情がとても印象に残りました。
東京貿易グループは商社起源ではありますが、メーカーとしての顔を持ちます。中でもTBGでは、こうやって将来有望な技術者が成長できる風土が根付いているのだなと感じました。
東京貿易グループでは、様々な活躍の場や、キャリアの機会があります。ぜひ一緒にはたらいてみませんか?お気軽にこちらからお問い合わせください。
Recruit 募集要項|東京貿易グループ / TOKYO BOEKI GROUP (tokyo-boeki.co.jp)
あわせて読みたい