社員インタビュー:「理解」から始まる突破更新工事の現場から、より大きな挑戦へ
石油やLNGなど、エネルギーの安定供給を支える設備は、簡単には止められません。港湾やプラントで稼働するローディングアームを供給し、産業インフラの現場を支えているのがTBグローバルテクノロジーズ(TBG)です。
その中でも「更新工事」、「整備工事」は、単なる設備交換ではありません。操業への影響を見極め、工程全体を読み、関係者と調整しながら、一つひとつの判断を積み重ねていく仕事です。 難易度の高い仕事に直面したとき、逃げずに向き合い、自分なりの答えを探し続ける――。 その姿勢は、東京貿易グループの行動指針である「開拓力」「突破力」の原点です。
今回インタビューするのは、更新工事に向き合う1人の若手社員。「理解すること」を起点に経験を自分の力へと変えてきた歩みを通して、現場で信頼を積み上げていく姿を追いかけます。
目次
・立ち止まらない、という選択
・分かるとは、理解すること
・視点を変え、次を見据える
・コラム|ひとりで、みんなで、楽しむゲーム
・取材を終えて|グループ広報部より
立ち止まらない、という選択
チームを前に進める役割を、自分で選ぶ
大学時代はアメリカンフットボール部に所属。大学2年のとき、怪我をきっかけに、これまでと同じ形でプレーを続けることは難しくなった。しかし、競技との関わりを断ち切るという選択はしなかった。条件が変わった中で、自分はどうチームに関われるのか。その問いが、思考を大きく切り替えるきっかけになっていった。
選んだのは、アナライザー兼マネージャーというポジションだ。練習や試合の準備、選手の状態、チーム全体の構造を俯瞰しながら、試合の流れや課題を整理し、次の一手を考える役割を担った。
「自分の仮説と行動で、チームの状態が良くなる。新しいやりがいを見つけました。」
選手とは違う形でも、チームが勝利に近づくためにできることはある。目の前の状況を分解し、何が足りていないのかを考え、手を打つ。置かれた条件を嘆くのではなく、その中で自分が最も力を発揮できる役割を引き受ける。その経験は、後に進路や仕事を選ぶ際にも、判断の拠りどころになっていく。
成長できる場所へ飛び込む
就職活動を進める中で、次第に意識するようになったのが、「自分の仕事がどこまで社会に影響を与えるのか」という点だった。海運や貿易といった業界にも関心を持ったが、次第に惹かれていったのは、あらゆる産業の土台となるエネルギー分野だった。自分を役立てることで、人の暮らしや社会の動きを支える。その実感を持てる仕事に就きたいと考え、行き着いた先がTBGだった。
入社後、本社での研修を経て、西日本のある拠点への配属が決まる。これまで暮らしたことのない土地での勤務に、一瞬の戸惑いはあったという。ただ、その感情は長く続かなかった。現場に近い場所で、早い段階から仕事を任される。分からないことが多い分、自分で考え、動かざるを得ない。
「これはチャンスだと思いました。」
そう捉え直し、キャリアの第一歩を歩み始めた。
最初は上司や先輩に同行し、仕事の流れや基礎的な知識を身につけるところから始まった。だが、実際に現場に立つと、分からないことだらけだった。ローディングアームの構造、工事の進め方、関係者の動き。自分が何を分かっていないのかさえ、うまく言葉にできない状態だったという。断片的な情報を手がかりに現場に立ち続けながら、分からないことはそのままにせず、周囲に質問を重ねていく。その積み重ねが、仕事に向き合う姿勢として、この時期に形づくられていった。
分かるとは、理解すること
自分には、何が足りないのか
営業として初めて任されることになったのが、あるクライアントのローディングアーム更新工事だった。異動する先輩から引き継ぎ、過去のやり取りや図面、見積資料は揃っていた。ただ、それらを踏まえたうえで、営業としてこの工事をどう組み立て、どこに軸を置いて進めていくべきかが見えていなかった。主担当として描くべき全体像が、当時の自分の中にはまだ立ち上がっていなかった。
更新工事は、単に製品を新しくする仕事ではない。なぜ今、この設備を更新する必要があるのか。操業への影響をどう抑えるのか。どこまでが自社の所掌で、どこから先が他社の領域なのか。複数の業者が関わる中で、誰が何を判断し、どこが責任を持つのか。その整理ができていなければ、営業として前に出ることはできない。しかし当時は、その全体像を描くための軸が、自分の中にまだなかった。
現場や打ち合わせに出席しても、話の流れを追うだけで精一杯だった。専門用語や工程についても十分に理解できているとは言えず、「なぜその判断になるのか」という意図や背景までは踏み込めない。業者や設計側の説明を聞きながらも、それが工事全体のどこに位置づくのかが分からない。結果として、確認すべきポイントが定まらず、何から手をつけるべきか判断できない状態だった。
もがく中で、あるひとつの答えにたどり着いた。
「意味があることしか、現場ではやっていないはず。だったら、“意味”を理解するしかない。」
製品仕様や工事手順を覚えるだけでは回らない。営業として窓口に立つ以上、工事の背景や判断の理由まで理解し、説明できる状態でなければ、クライアントの期待には応えられない。そのことに気づいたとき、更新工事やその後の整備工事の難しさにどう向き合うべきか。その輪郭が、ようやく見え始めた。
問い続けた先で、構造が見えた
そこから、更新工事と整備工事への向き合い方が明確に変わった。製品や工程をただ覚えるのではなく、一つひとつの判断に必ず意味がある、という前提に立つ。なぜこのタイミングで更新が必要なのか。なぜこの部品を選ぶのか。なぜこの工程順なのか。打ち合わせや現場で疑問が浮かぶたびに、そのまま流さず、背景まで理解しようと意識するようになった。
ただ、人に聞くだけでは限界があることも、早い段階で感じていた。そこで取り組んだのが、社内に蓄積されている過去の類似案件の実績を、自分で洗い直すことだった。報告書や図面、当時のやり取りの記録を遡り、過去にどんな工事が、どんな前提や判断のもとで進められてきたのかを一つずつ読み解いていく。
「過去の案件を見ると、同じ工事でも条件や考え方が全然違っていました。様々なケースを自分の中にインプットしていくことも、自分の力になるはずだと考えたんです。」
現場や打ち合わせで聞いた話と、過去の実績が結びつくことで、理解の解像度が一気に上がっていった。職人や設計担当の説明が、単なる作業の話ではなく、工事全体のどこに位置づく判断なのかが見えてくる。断片だった知識が少しずつ線になり、更新工事の構造が自分の中に組み上がっていった。
自分が心底理解しないまま、工事を前に進めることはしなかった。
「意味が分からないまま進めると、あとで必ずズレると思ったんです。」
その姿勢は、クライアントとのやり取りにも表れていった。判断の理由や工事の意図まで説明できるようになると、前提から共有され、話は格段に速く進むようになった。
「どう思いますか?」
最初は確認される側だった自分に、その問いが向けられた。
教わる側から、判断を求められる側へ。
立場が、変わった。
視点を変え、次を見据える
全体を進めるために、自分が動く
更新工事を通して身についたのは、仕事を「自分が回せるかどうか」ではなく、全体が滞りなく進むかどうかで捉える視点だった。ただ人に質問して終わらせるのではなく、自分の中で整理し、次に同じ状況が来ても迷わず動ける状態をつくる。その意識が、この経験を境に明確になったという。
また、業務を属人的な対応で終わらせないことも意識してきた。
「一度経験したことを、次にどう活かすかまで考えるようになりました。」
工事工程の準備事項や確認ポイント、判断が必要な場面を書き出し、自分なりに整理する。経験を“場当たり”で終わらせない。その積み重ねが、仕事の安定感につながっていった。
入社二年を経て、自分の仕事が周囲の時間やリソースの上に成り立っていることを強く意識するようになった。
「まだ力は足りない。でも、今の自分にできることはある。」
だからこそ今は、相手が迷わず判断できる状態まで整えて渡す。それが営業として果たすべき役割だと考えている。
次は、より大きな場所で
そうした歩みを重ねる中で、次に見据える目標もはっきりしてきた。三年目を迎える今、目の前に置いているのは、工事案件を自分の判断でハンドリングできる営業になることだ。工事用部品や備品の手配、業者選定、工程上の前提条件まで含めて整理し、工事全体を自分の中で組み立てられる状態をつくる。そのレベルに到達することが、今の一番の目標だという。
「“何を聞くか”のレベルを上げたい。」
更新工事で身につけた仕事の進め方を、日々の案件でも再現できる状態を目指している。
その延長線上にあるのが、LNG関連設備の工事だ。工事規模も関係者の数も最大級。営業の段取り力や視野の広さが、そのまま成果に表れる。
「一番スケールの大きい工事を、任せてもらえる営業になりたい」。
その言葉は、次に越えるべき具体的な目標として語られている。
さらに視線は、海外にも向いている。
「今の延長線だけでは、会社は大きく伸びない。TBGをさらに強くするには、海外で事業を広げていくことが欠かせないと思っています。それを推し進める中心にいつか立ちたいです。」
目の前の仕事を確実にやり切る。その先で、より大きな工事、そして新しい市場へ挑んでいく。
足りないものから目をそらさず補い続けながら、いつか、事業の広がりそのものを前に進める側に立つ。
挑戦は、ここからさらに加速していく。
取材を終えて|グループ広報部より
今回の取材で印象的だったのは、「知識を身に付ける」段階から一歩踏み込み、「理解すること」まで目線を高めて、仕事の起点にしていた点でした。分からないことを、そのまま周囲に委ねるのではない。なぜそれが必要なのかを自分の中で咀嚼し、次に活かせる経験へと変えていく。その姿勢は、今後さらに難易度の高い仕事や、より規模の大きな仕事に挑んでいく上で、大きな力になると感じます。
一つひとつの案件を確実にやり切りながら、次はより大きな現場へ、さらに海外へ。自身の成長と会社の課題の両方に目を向けている点にも、強い印象を受けました。そこには、東京貿易グループが掲げる「突破力」「開拓力」の芽が、確かに息づいています。
社会を支える仕事を、次のステージへと押し上げていく。その確かな成長の先にある未来を、私たちも追いかけていきたいと思います。
東京貿易グループでは、さまざまなキャリアの機会があります。ぜひ一緒にはたらいてみませんか?お気軽にこちらからお問い合わせください。
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