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採用担当者が考える ~会社を見るポイント解説~ 
 (ちょっと宣伝も入ってます)

こんにちは!

今回は東京貿易ホールディングス株式会社 人事部 採用担当のあゆみさんに会社の見分け方を聞きました。現在就職活動をされている学生の皆様のお役に立てると幸いです。(私も就活しているころに知りたかった)ではどうぞ!

東京貿易グループ採用担当のあゆみさん

・まず、あゆみさんは学生のころ、どんな就活をされていたのですか?

 

あゆみ:そうですね、もう正直なところをいってしまうと・・

 

 

・あ、そういうの待ってました!

 

あゆみ:行きたい業界・企業は特になかったんですよ。でも就活をとっても楽しみました。というのも、自分の知らない業界・企業がたくさんあって、それを企業の担当者さんから直接聞くことができる機会ってあまりないですよね?就活という特権期間(?)でしたが、もっと知りたい!という気持ちをおさえられませんでした(笑)

 

・ええ?(笑)、変わってますね。私の新卒時代は就活は苦痛でしかなかったです。たくさん『お祈りメール』いただいちゃいましたし・・・。ま、そのことは置いといて。そしてあゆみさんは就職活動の結果、企業信用調査会社に入社して、調査員として3年半、年間420社を取材し調査レポートに作成した・・・その過程で、知名度、規模、上場区分等にとらわれない企業の見方を知った、ということなんですね。なるほど、じゃあ何をみればいいか教えてください!

 

あゆみ:はい、わざわざお教えするというのはおこがましいのですが、もし何かお役に立てることがあればと思って、私なりに企業を判断する際に重要なポイントを簡単に3つご紹介しますね。

 

・はい、よろしくお願いします!

 

あゆみ:ではその1つ目。『競合が多くないか?』です。参入障壁が低いと競合がすぐに増えてしまい、薄利多売・価格勝負の商売になります。営業社員のモチベーションも上がりにくく、離職率も高くなりやすい。提供している商品・サービスの力で競合がすくないフィールドで戦える事業展開をしているかどうか、に注目です!

 

 

・・・う、わかります。私、バイトで飲食店に勤めていたことがあるんですが、直接お客様の笑顔がいただけたり、めっちゃやりがいがあるんですけど、とにかく薄利多売なので仲間が疲弊していく様子も同時に経験したことがあります・・・切ない。

 

あゆみ:もちろん飲食業でもその会社ならではの戦略で差別化している企業もたくさんあるので、そこはよく見てくださいね。

 

 

二つ目のポイントは『財務情報、採用情報から会社の状況をチェック』です。まず『財務情報』をみてみましょう。P/L(損益計算書)を見がちですが、P/Lはあくまで1年間の成績表です。これまでの積み重ね(体力)を見るには、B/S(貸借対照表)の確認もお忘れなく。

次の『採用情報』ですが、これも意外と会社の内情を語っています。従業員数に対して、どのくらいの人数を採用しているかを観察して、多すぎる場合は、離職率が高い組織かもしれないので、必ず採用数が多い理由を確認してください。もちろん、組織強化のために増員している場合は問題ありませんが、欠員補充ばかりの場合は要注意。組織が疲弊している可能性があります。

 

・疲弊している組織だと、新人が入ってきても、ちゃんとした研修や教育がうけられませんからね。それは辛い・・・。

 

あゆみ:そして3つ目。『リスクマネジメントができているか』です。事業運営に関して考えられるリスクに対して対策が取れる体制を設置しているかどうかを確認します。
*リスクマネジメントの手法には大きく分けて4つの方法があるといわれています。①回避:発生し得るリスクを、その原因を排除して、発生させない、②低減:リスク発生の確率を減らす、➂移転:第三者に金銭的な損失を移転させる(例:保険をかける)、④受容:発生頻度が少なく影響力も小さいリスクであれば受け入れる
例えば、飲食業なら食中毒・異物混入等のリスク、旅客運送業なら事故発生のリスク、単品商売なら扱っている商材に何か問題が生じるリスク、などが考えられます。それらに対して企業がどのように考え、どういう対策を立てているのか、企業ごとに特徴があってとても興味深いです。

 

 

 

・なるほど・・・でも、この3つのポイントでなかなか調べてもわからないこともありますよね。たとえばリスク管理体制とか・・・そういう場合どうしたらいいですか?

 

あゆみ:はい、その時は直接、その企業の人事担当者に聞いてみましょう。

 

・え、直接ですか?あまり聞かれたくない質問のような気もしますが・・・

 

あゆみ:そうなんです。私もいくつかの企業に答えにくい質問をしてみて、なんとなくわかったことがあるんです。

 

・それは何ですか?!

 

 

あゆみ:答えづらそうにしている理由パターンです。
① 知っているけれど、社外秘情報のため言えない。 →この場合は仕方ないです。企業運営の秘密に迫る質問をしてしまった自分はすごい、と思いましょう。
② 言いたくなさそう →この場合、良くない理由であることが多いので要注意です。
③ 知らなそう →風通しの悪い組織である可能性が高いのでこちらもマイナスポイントです。

 

・そういえば、私も、会社としてオープンにしている情報を知らなかった採用担当者に遭遇したことがあって、その時はちょっと残念だった印象があります。

 

あゆみ:そうですね。就活生の皆さんにとって採用担当者が企業の顔。すでに公開済みの情報もしらないようなら、情報の流れが悪いのか・・・。それも要注意の会社です。私も採用担当者として気を付けます!

 

・あと一応聞いておきたいのですが、採用担当者は『答えにくい質問』をしてくる就活生に対して悪印象をもつ、ということはないんですか?それが怖くて踏み込んだ質問ができない、という気持ちもわかります。

 

あゆみ:あくまで私や私の知る採用担当者の話になりますけど、そういう質問をしてくる応募者はとても印象に残りますよ。もちろん、丁寧に聞くという礼儀は押さえたうえで、という条件は付きますけども。ちゃんとした企業ならそういう問題意識を持ってくれる、興味をもってくれる応募者こそウェルカムだと思います。

 

・よくわかりました。で、あゆみさんの目から見た東京貿易グループはどうなんですか?

 

あゆみ:よくぞ聞いてくれました。さっきの3つのポイントから評価すると、『競合が多くないか』という点ではニッチな商材が多く、競合が少ない!

 

・確かに。ローディングアームとかニッチ商材で日本市場で高いシェアを誇っていますよね。

 

あゆみ:そして『リスクマネジメントができているか』は、グループ全体で見ると事業領域の幅が非常に広く、1つの事業に何らかの事象が生じたとしても他の事業でカバーできる体制です。

 

・ポートフォリオ経営、っていうやつですね。

 

あゆみ:また『財務情報・採用情報から会社の状況を把握する』では、財務的には自己資本率や流動資産が多く体力は充分、収益性も高いですし、採用に関しては募集数は多いですが、欠員補充と組織強化のための採用がよいバランスです。

 

・ちょ、ちょっとほめすぎじゃないですか。大丈夫ですか、誇大広告じゃないといいんですけど。ではあゆみさんから就活生への応援をお願いできますか?

 

あゆみ:冒頭でも言ったんですが、就活期間はいろんな会社に会える貴重な機会ととらえて、ぜひ幅広くいろんな会社を見てみて欲しいです。自分の目で見て、どういう会社で働きたいか、ぜひ自分が選ぶ、という気持ちで頑張ってほしいですね。楽しんで!

 

・・・ここできれいに終わるべきなのでしょうが、あえて聞きます!・・・いや、楽しんで!っておっしゃいますけど、すぐ決まればいいですけど、とても行きたい、と思った企業から『お祈りメール』もらったら立ち直れないじゃないですか。それも何通ももらうんですよ?そういう時はどうしたらいいんですか?(必死)

 

あゆみ:お、落ち着いて・・・。きれいごとではなく、それはとても辛いですよね。・・・でもこれは声を大にしていいたいんですが『お祈り』されたとしても、それは自分の人格や個性を否定されたわけではない、とそれは本当に理解してほしいです。ただ、その企業との相性が合わなかっただけ・・・

 

・その『相性』ってなんですか?

 

あゆみ:『相性』というのは、私が考えるに、たとえば、企業はこれからこういう分野で成長したい、と思っているとします。応募者がその分野が得意だったり、これから伸ばしていきたいと考えていたら、それは『相性が良い』ということになりますね。技術強化をしたいと考えていたら理系をとりたいとか・・・。

 

・うーん、それはわかりやすい・・・

 

あゆみ:また、企業の理念というか『こうありたい』と思っている方向が合うか。これに合うかは「個性」であって「優劣」ではないんです。というわけなので、不採用になっても全然落胆しないでくださいね。社会人の最初の企業を自分にとって最良のものにするために、企業訪問や面接、インターンを最大限に活用して、採用側と一緒に『相性』を確認してみてください。お会いできることを楽しみにしています!

 

・なるほど、そういうことなんですね。皆様、ファイトです。東京貿易グループは25卒の大学生・大学院生の方を対象に冬のインターンシップを開催しています。ご応募はこちらから。ぜひ。

東京貿易グループ ジョブボード (snar.jp)

ご応募お待ちしています!

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