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社員インタビュー: もっとよく、もっと前へ。日本とインドネシアの架け橋になる。

2023年秋、東京貿易ホールディングスで開催した、DXの取り組みや成果を発表するコンテスト。多くのプレゼンテーションの中で、大賞に輝いたのはTB播州電装 調達部のディアンさんのものでした。

 

調達機能の複雑化による高コスト問題に目をつけたディアンさん。自ら声をあげ、取り組んできた様々な改善活動を発表したプレゼンはとても素晴らしく、東京貿易グループ全体にも大きな刺激となりました。

 

そして、今もなお、エネルギッシュに行動し続けるディアンさん。ご自身の仕事への意識や、モチベーションの源泉についてインタビューしました。

この記事でわかること

・播州電装を選んだ理由

・部品調達の改善プロジェクトの背景

・日本とインドネシア、国をまたぐ仕事とは

・仕事の原動力

・東京貿易グループで広がるフィールド

  • PROFILE

    ディアン ヘルミン マヤサリ Dian Hermin Mayasari

    TB播州電装株式会社 調達部
    大学卒業後、食品商社を経て2012年に播州電装に中途入社。ワイヤーハーネス製作に必要な部品を、国内工場・インドネシア工場向けに調達する業務を担当。仕入れから出荷プロセスの効率化・最適化を目指し様々な改善プロジェクトのリーダーとして大きな成果をあげる。

TB播州電装株式会社 BEE とは?

2023年、東京貿易グループの一員となったTB播州電装。ワイヤーハーネスとは、電気を伝える電線と、端子やコネクターを組み立てた集合部品のこと。様々な機器に動力となる電気を送り、機器制御のための電気信号を伝達する役割を持つ重要な部品。そのワイヤーハーネスを生産しているのがTB播州電装株式会社(以下 BEE)です。

 

多様な生産ラインを持ち、海外にも生産拠点を拡大し、高品質なワイヤーハーネスをグローバルに供給。BEE製ワイヤーハーネスは、バイクや建設機械など、様々な機器に組み込まれ、世界中で役立っています。

加古川にある本社工場。本社機能とワイヤーハーネス製造を行っています。

目次

・日本生まれ、日本育ちのインドネシア人です

・部品調達改善はものづくりの改善。その影響力はどんどん広がっていく

・東京貿易グループの一員になって広がるフィールドと、これからの可能性

・コラム|大好きな時間

・取材を終えて|広報室が感じたこと

 

日本生まれ、日本育ちのインドネシア人です

父も母もインドネシア人。私自身もインドネシア人ですが、神戸で生まれ、ずっと日本で育ってきました。家では両親とインドネシアの文化の中で過ごしますが、一歩外へでれば、友だちと一緒に学校へ通い、日本の文化の中で暮らしてきました。

 

インドネシアと日本。ふたつの「国と人」を小さな頃から理解し、成長してきた。それが私です。

 

大学を卒業して入社したのは、食品メーカーのベンチャー企業でした。インドネシアの食材を現地で調達・加工し、日本へ輸入する。日本法人は3人という小さな規模のベンチャー。何から何まであらゆることに関わって様々なことを経験し、猛烈に働いていました。

 

ベンチャー企業で働く日々はエキサイティングでしたが、自分の将来を見据えたとき、「安定した環境でじっくりとキャリアを積みたい」と考えるようになりました。そうして転職活動をした中で出会ったのが日本とインドネシアの両方に工場を持つBEE。父も仕事で関わることがあったらしく、父から勧められたことも決め手となりました。

部品調達改善はものづくりの改善。その影響力はどんどん広がっていく

よくなるなら、やりたい!ピュアでシンプルな気持ちが原動力

入社後に驚いたのは、企業の規模感の違い。働く人の人数も取引先の数も桁違い。「これだけの人が様々な業務を行っているんだ…!」と最初は圧倒されました。

 

ただ、前職の食品とBEEのハーネス、扱うものは違うけれど、材料を仕入れて、ものを作って、お客様へ届ける。その工程は同じです。前職で何から何までやって広く業務をみてきたからこそ、「この業務、二重になって無駄じゃない?」「もっとこうしたほうがミスが減るんじゃない?」と感じることが多くありました。

 

…と、気になったら、体が先に動いてしまうのが私!

 

「絶対にやったほうがいい!」と思ったことは、どんどん上司に提案していきましたが、いきなり提案してもすんなりと聞いてくれるわけではありません。

 

でも、そこで簡単にはめげないのも私。

 

理解してもらえるまで何度でも提案し続けました。かなりしつこいと思います(笑)。今思うと若さゆえのパワーだったのかなと思いますが、「提案してよくなるんだったら、絶対やりたい!」そんなピュアでシンプルな気持ちが原動力でしたね。

部品調達は、ものづくりの根っこ

BEEの調達部で業務をする中で見えてきたのは、組織が大きいがゆえに発生する様々な問題。

 

BEEが製造するワイヤーハーネスには多種多様な部品が使われていて、その数は、建機用で約2万、二輪用で約8千にも及びます。これだけ部品があると、仕入れ先も多岐に渡ります。さらに、BEEの工場は日本とインドネシアにあり、国をまたいだやりとりもあります。

 

日本とインドネシア、それぞれの工場で、同じ部品の品番が違う、部品の在庫状況の認識が違う、担当者が変わると情報共有ができない…など、多くのことが絡み合っていました。

 

しかし、部品の調達は、ものづくりの根底にある部分。ここで山積した課題を一つひとつ解決することができれば、調達のプロセスや仕入れ・管理コストが改善し、より高い品質・競争力のあるものづくりが可能になります。

 

「自分が提案して改善できたら、その影響力はすごく大きい!」その思いで、しつこく粘り強く行動していきました。

自分の目につくところから。もっと広い範囲へ叶えていく

まずは、日本とインドネシア、仕入れ先との間で品番を統一したり、誰が担当をしても状況がわかるよう、業務伝達のツールなどを整えていきました。成果が出始めると、上司も積極的に話を聞いてくれるようになり、改善プロジェクトはどんどん拡大していきました。私自身も、ただ気付いたことに手を上げるのではなく、会社の動きを見ながら「今ならこの業務をやるべき!」と、流れに合わせて波に乗る、というやり方が身についてきました。

 

最初は自分の目の前の業務からはじまったことが、今では全社的な動きになっています。

BEEのインドネシア法人であるPT. BANSHU ELECTRIC INDONESIA内で調達組織を立ち上げ、日本工場とインドネシア工場の部品仕入れコストの一元管理をできるようにしたり、仕入れ先から直接各工場へ出荷し、プロセスを効率化することで工数やコストを低減するなど、広い範囲で部品調達プロセスの再構築と最適化を実現しています。

 

まだまだ多くのプロジェクトが進行中ですが、長年やりたかった挑戦が形になりつつある今、毎日ワクワクしながら仕事をしています。

日本とインドネシアをつなぐ。私だからこそ、できること

日本とインドネシアに限らず、国と国をまたぐ仕事は、そう簡単にはいきません。文化や風習、国民性、ビジネス習慣の違い。その全てを理解しながらやっていくのはとても難しいことです。

問題がある場合、両者のギャップがどこにあるのか。そのギャップはなぜ埋まらないのか。これはもう丁寧にギャップが起こる原因を突き止め、両者が理解できるようコミュニケーションをとっていくしかありません。インドネシア人の両親のもと日本で生まれ育った私だからこそ、お互いを理解する役割を担うことは、もはや宿命だと思っています。

 

私はつくづく、日本は世界に誇れる最高のものづくりの品質があると感じています。

一方、インドネシアには、どんなこともポジティブに捉え、前へ進んでいく力があります。

どちらもとても素晴らしいこと。お互いに見習うべき点です。

 

日本とインドネシア、それぞれの国で働く人に、お互いへの理解を深めていくこと。

ふたつの国の良いところが合わさって「もっといいものづくりを、もっと楽しく!」そんな状態を実現するのが、私の夢であり、目標です。

東京貿易グループの一員になって広がるフィールドと、これからの可能性

2023年にBEEは東京貿易グループの一員になりました。入社後からずっと取り組んできたDXの成果を発表するコンテストでは大賞もいただき、自分が一生懸命頑張ってきたことは間違いじゃなかったと、大きな自信になりました。

 

こうしてグループからも大きな期待をいただけるようになり、グループ内から声をかけていただくことも増えました。仕事の規模も大きくなり、成長できるフィールドが広がっていると感じています。

インドネシアはもちろん、東京へ出張する機会が増えたことも嬉しいですね。

 

プライベートでは最近結婚もしました。プライベートも自分自身の仕事も、どちらも欲張って充実させていきたいと思っています。

 

今、改めて自分のモチベーションの源泉を考えると…

毎日8時間働くのだから、どうせならその時間は全力で頑張りたい。日々そう思いながら仕事をしています。

「よくなるなら、やりたい!」

「私が役に立てるのなら、動きたい!」

入社して間もない頃から、ずっと変わらないこの気持ちこそ、私が今も頑張れる原動力なんです。

 

東京貿易グループになり、これから大きく広がっていくフィールド。この場所で色々なことに挑戦し、自分自身ももっと成長していきたい。そんな自分の未来にもワクワクしながら、前へ進んで行きたいと思います。

Column:大好きな時間

実は学芸員の資格を持っていて、美術館巡りが大好き。東京出張では、仕事以外の時間も展覧会へ行く予定でぎっしり詰まっています。

 

中でも印象に残ったのは国立新美術館で開催された「イヴ・サンローラン展」。一枚の紙にかかれた手書きのスケッチが、ファッションとして形になって、トレンチコートやサファリ・ルックなど、世界のファッションシーンに変革を起こしていく。そんな0→1を生み出す軌跡を目の当たりにし、圧倒されました。

 

一方、自分自身の仕事も0→1を生み出す仕事だとリンクし、様々なインスピレーションをもらう場にもなりました。

 

取材を終えて|広報室より

今回はBEEの調達部で高い成果を上げ続けるディアンさんを取材しました。

太陽のような明るい笑顔で、目を輝かせながら仕事の話をするディアンさん。このディアンさんのパワーが周りを動かし、大きなプロジェクトを成功へ導いたのでしょう。

東京貿易グループでは、前向きに頑張る人が活躍できるフィールドが広がっています。ディアンさんも今後さらに挑戦し、活躍していく姿がとても楽しみです。

 

東京貿易グループではさまざまなキャリアの機会があります。ぜひ一緒にはたらいてみませんか?お気軽にこちらからお問い合わせください。

Recruit 募集要項|東京貿易グループ / TOKYO BOEKI GROUP (tokyo-boeki.co.jp)

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