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人事インタビュー:人を育て、人を活かす
東京貿易グループの入社後研修とは

新卒採用のイベントやセミナーの場で、多く質問にあがるのが「研修制度」。特に、“成長”を軸に就職活動をしている人にとっては、知っておきたいテーマかと思います。東京貿易グループ(以下TB-GR)は、事業の成長には、人材の成長が不可欠という考えのもと、育成に力を入れています。

 

そこで今回は、東京貿易グループの入社後研修について東京貿易ホールディングス(以下TBH)人事部にて育成・研修を担当する楠山さんにインタビュー。入社後から3年目までの研修プログラムについてお話を伺いました。

 

社会人としての基礎的なビジネスマナー・コミュニケーション演習に始まり、多彩な事業を展開するTB-GRならではのディスカッションなどの研修を通じて習得してほしいスキルや社会人の心得もあわせてお伝えします。

目次

・入社後はどのような研修がありますか?

グループ合同新入社員研修TB-GRの事業とビジネスマナーを学ぶ

新入社員フォローアップ研修:自分をマネジメントできるようになる

2年目フォローアップ研修:自分で仕事を見つけられるようになる

3年目フォローアップ研修:会社と自分のキャリアを考える

・研修担当として大切にしていることとは?

・取材を終えて|広報部より

  • PROFILE

    楠山 亜由美 Ayumi Kusuyama

    2022年中途入社。新卒・中途採用から研修・育成まで、TB-GRの人事に関わる領域を広く担当。2024年12月からは、研修・育成をメインの業務とし、新卒入社を中心とする若手向けの研修の企画・運営に携わる。「それぞれの個性を活かし合う、楽しめる場づくり」をモットーに研修を実行している。

入社後はどのような研修がありますか?


ー研修の全体像について

 

新卒入社後、まずは3週間のグループ合同での研修。そして5月から所属する各社にて研修があり、終了後に実務に入っていきます。

 

その後は、1年目・2年目・3年目と、3つの研修を用意しており、秋から冬にかけて実施しています。

1年目・3年目研修は、軽井沢にあるTB-GRの保養所にて合宿形式で、2年目の研修は本社となります。軽井沢での研修は、コロナ禍では実施できていなかったのですが、2024年から再開しています。TB-GRは全国に拠点があるので、参加しやすいよう今後も曜日を固定して開催します。

1年目のみにとどまらず、3年目までに定期的な研修の機会を設けることで、自身の目指すキャリアを考えながら仕事するきっかけになります。

ー合宿研修を行う目的は?

 

TB-GRは1年目から忙しく仕事に取り組んでいますが、合宿研修を行うことで、日々の業務から物理的にも離れて、自分の仕事や成長・キャリアについて、振り返ること・考えることに集中して欲しい。それが一番の目的です。

 

また、同期が集まって交流をする場としての目的もあります。TB-GRは、各社がそれぞれに事業を行い、仕事の内容も、カルチャーも多彩です。その中で仕事に取り組む同期たちが一堂に会し、意見を交換し合うことで、それぞれのビジネススタイルを理解し、お互いに刺激を受け、いい作用が生まれる面白さもある場です。

軽井沢にあるTB-GRの保養所にて 軽井沢の綺麗な景色の中、同期とすごす楽しいひととき

それぞれの研修の詳しい内容を教えてください

グループ合同新入社員研修の内容は?

新卒採用で入社後、4月の1ヶ月間は、京橋の本社オフィスにて、TB-GR合同の全体研修があります。ここでは大きく「TB-GRの事業」と「ビジネスマナー」についてしっかりと学びます。

 

「TB-GRの事業」については、グループ内の各社がどんな事業を行っているのか、どんな風に世の中の役に立っているのかという、TB-GR全体の事業の詳しい内容と社会貢献性への理解を深めます。

研修内容としては、各社から先輩社員に来てもらって、事業の紹介をしてもらい、質疑応答の場も設けます。また、インプットだけではなく、グループワークで各社の事業内容や強みについて話し合い、レポートにまとめ発表するなど、アウトプットもします。また、職場見学も行います。

 

TB-GRが掲げている中期経営計画の中で、グループの力を結集して力を発揮することがうたわれており、会社間の壁を越えて新しい事業を生み出そうという動きがあります。だからこそ、自分が所属する会社だけではなく、各社の事業を知り、グループ全体を見て仕事をしていって欲しいという思いがあります。

 

「ビジネスマナー」については、Officeソフトの使い方、コミュニケーションの方法や文言の使い方など、ビジネスパーソンとしての基礎を身に付けていきます。その後は実践編として、ロールプレイングを行っていきます。研修の講師が上司役となり、例えば「会議の資料を○時までに作成して欲しい」など指示がでて、それに対してグループで相談し合いながら対応していくという形になります。仕事を任せられた時に、確認をとりながら進めたり、途中で相談・報告をするなどして、求められていることに対応できるようになることがゴール。社会人としての第一歩を踏み出す時に必要な考え方をここで身に付けます。

 

1ヶ月間の合同研修が終わった後は、グループ各社にてそれぞれの事業や配属後の仕事内容にあわせた研修が行われます。

新入社員フォローアップ研修の内容は?

入社後、実際の業務をはじめて約半年経過した11月に1泊2日で行われるのが1年目研修。「仕事を理解し、自律的に仕事に取り組む力を身に付けること」が研修の軸です。

 

まずは、半年間を振り返り、その上で改めてビジネスマナーや、仕事の進め方、周囲とのコミュニケーションの方法などを学びます。実際に業務で様々な経験をした後なので、入社後研修の時よりも深く実感を持って習得できます。

 

また、「新入社員業務のトリセツ」を作成し発表するグループワークもあります。これは、自分の業務について整理し、次に入ってくる後輩に対して仕事を説明できる「トリセツ」を作成してもらいます。自分がどんな仕事をしているのかを整理し、人に伝える力を身に付けることが目的です。あとは、それぞれの会社で同期たちがどんな仕事をして、頑張っているのかを知り、気付きを得る機会でもあります。

 

ストレスコントロール・モチベーションコントロールについても学びます。ちょうどこの時期は、壁にぶつかる時期でもあります。だからこそ、自分の強み・弱みとどう向き合って、コントロールしていくかを知ることで次のステップに向かえるようにフォローします。加えて、ロジカルシンキングという、仕事をする上で土台になるシンキングスキルも学びます。

 

研修の最後には、2日間の研修を振り返り、この先1年間の目標をまとめ決意表明をしてもらいます。職場に戻った時にどのように行動していくのかを考え、発表することは、自分自身の意識も高まり、「思考を巡らして建設的に積極的に仕事に取り組んでいくことを期待されているように感じた」「久しぶりに会う同期もいて、皆がどのような仕事をしていてどのような気持ちで仕事に向き合っているか非常に勉強になった。」という感想も多く聞かれます。

率直な意見を出し合いながら、グループワークをすすめます。

「立ち止まって考えることで、自分の歩みを整理できた」と参加者から好評です。

2年目フォローアップ研修の内容は?

2年目の社員には、「自分で仕事を見つけ、やっていける力を身に付けること」に軸を置いて研修を組んでいます。この会社で必要とされていることは何なのか、自分に求められているものは何かというのを自分で考えていく場になっています。

 

まずは、プレゼン研修を行います。プレゼンテーションの基礎知識を学んだ上で、実践も行います。その後には、自分の業務を周囲にプレゼンする場もあります。この様子は動画で撮影し、自分のプレゼンのクセを知ったり、他の同期のいい点を吸収し、今後の仕事に活かせるようにします。

 

また、入社後からこれまでの成功体験・失敗体験を振り返ってもらいます。同期がそれぞれの場でどのように頑張っているのか、失敗から何を学んできたのかを共有し合うことで、気付きを得る場です。

 

1年目研修で学んだロジカルシンキングを復習した上で、新たにラテラルシンキングも学びます。その上で、TB-GRの中期経営計画に基づくセグメント経営を理解し、経営課題の改善策を考え発表するグループワークも行います。シンキングスキルを活用することで、課題を発見する力を養い、さまざまな気付きに対して自分がどう行動するべきかを明確にできるようになることが目的です。

 

2年目研修でも、次の1年に向けての決意表明を行います。「自分の目の前の仕事をこなすだけではなく、それ以外にできることは何なのか。」「TB-GRの一員としてどのように価値を生み出していけるのか。」など、より視野の広い目標を宣言する人が多くなります。今年の参加者からは、「グループ全体を考えて、日々の仕事でできることをもっと探したい」「部署に帰って後輩にも学んだことを伝えたい」という、一歩進んだ感想が聞かれました。

3年目フォローアップ研修の内容は?

3年目ともなると、既に仕事においては一人前。そこからさらに、プロとしてどう仕事に取り組んでいくのか。マネージャーやリーダーになる存在として、この先どう歩んでいくのか。「こうなりたいというイメージを描くこと」が3年目研修の軸となります。

 

まずは、2年目研修の振り返りをして、1年前の自分が行った決意表明が実践できているかを確認します。その後には、4年目社員に求められることは何かを考えるグループワークを行います。それぞれ所属する会社、携わる仕事は異なるのですが、同期同士で意見を交わし合い、4年目社員としてのあり方を自分たちの意見として形にし、発表します。

 

上司・先輩との関わり方、後輩指導について考える時間もあります。それぞれのタイプに合わせたコミュニケーションの方法を学び、組織の中で自分と周りを活かすためのスキルを身に付けます。

 

そして、今後のキャリアを考える時間もじっくり取ります。これまでの業務経験を棚卸しした上で、10年後、20年後、自分がどのようになっていきたいのか。長期的なキャリアをイメージした上で、1年後、3年後、5年後…と、どういうステップを踏んでいくのかの道筋を描く場です。

 

その後、クリティカルシンキングについて学び、それを用いてTB-GRが成長していくために何が必要か、自分たちは何ができるかを考えて発表します。ここではこれまでの研修でもかなり面白い発表がたくさんありました。例えば「グループ間だけでなく大学と連携して事業を強化する」「事業の鍵は人。人材に焦点を当て、採用計画を改革する」など、こういった場で自由に考えるからこそさまざまな意見が飛び交います。

 

研修の最後には、4年目社員になるにあたっての決意表明を行います。10年後、20年後の自分のキャリアを描き、TB-GRの未来についても自由に意見を交わし合ったからこそ、発表される決意表明はどれも素晴らしいものばかりです。「また、普段の多忙な業務ではなかなか考える機会のない、自身のキャリアを見つめ直す良い時間にもなった。」「4年目社員に求められることに対し、自分や相手のソーシャルスタイルを考えるという内容が非常にためになった。」という感想も聞かれます。

入社して3年という節目も経て、頼もしく成長した若手社員がこれからどのような道を歩み、会社を牽引する存在になっていくのか。未来が楽しみになる場でもあります。

研修担当として大切にしていることとは?

まずは、研修の時間を楽しいものにすることが一番のモットーです。日常の業務から離れて、仕事に必要なことを学び、自分の目標を考える場だからこそ、自由に自分の考えを発することができる活発な場になるよう研修を設計しています。

 

基本的に黙って聞いている時間は少なく、グループワークやプレゼンテーションの時間を多く取り、全員が発言できるような場にしています。研修中は、社員からさまざまな意見が出てきますが、それを互いに受け止め、そこから多くを感じ、気づきを得られる場にしたいと思っています。実際、参加した人は、受講前と後では、顔つきが変わっています。

 

入社し日々の仕事をしていく中はで、時につまずいたり、壁にぶつかったりすることもあるかと思います。その時、こういった研修で仕事を円滑に進める方法を学んだり、同期の頑張りを知って新たな気付きを得ることは、壁を乗り越えていく力になります。研修担当として、1人1人の社員の個性を活かし、成長につながる場を作っていけるよう、これからも全力を尽くしていきたいです。

取材を終えて|広報部より

今回は、TB-GRで若手の研修・育成を担当する楠山さんにインタビューしました。TB-GRがかかげるVisionの中に、「社員ひとりひとりが、ヒト・モノ・技術・アイデアを越境させ合いつなぐことで、わたしたちらしく成長し、事業を拡張し、社会に貢献していくのだ。」という箇所があります。まさにこの入社後研修がその起点のひとつになっています。

全国各地で仕事に励む同期が一堂に会し、自由闊達に意見を交わし合うTB-GRの研修。この研修で得た新たな気づきを生かして成長した社員がどのように活躍していくのか。私たちも注目していきます。

 

今回登場した楠山さんが紹介する、こちらの記事もぜひご覧ください!

▶採用担当者が考える~会社を見るポイント解説~

 

東京貿易グループでは、さまざまなキャリアの機会があります。ぜひ一緒にはたらいてみませんか?お気軽にこちらからエントリー・お問い合わせください。

新卒採用(2026年卒):東京貿易グループリクルートサイト

▼TB-GRについて紹介したムービーも是非ご覧ください▼

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