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東京貿易グループのDX推進活動について

東京貿易グループでは2021年にDXに関する指針を社内で宣言し、それ以来、継続してDX推進活動をしています。社員のデジタルリテラシー底上げを目指して2022年春にはOffice365の活用をテーマとしたアイデアベースのビジネスコンペティション(ビジコン)が開催、さらに2023年夏には目的を「実績(成果)をあげた取り組み・ノウハウを共有する場」に昇華させたTOMAX AWARDSの募集を開始。プレゼンテーションに臨んだ15案件のうち4案件が表彰の栄誉に輝きました!

社内プレゼンテーションの様子。グループの複数の社長の前で発表。見ている方もドキドキです。

今回は「特別賞C:有望・推し『応援したくなるような取り組みか』部門」を受賞したTBグローバルテクノロジーズ(TBG)経営企画部 カヨコさんによる「TBG経営会議アジェンダアプリ」をレポートいたします。(ご本人は顔出しNGのためカエルでのご登場です。)

TBG経営企画部 カヨコさん

・まずは受賞おめでとうございます!受賞のお気持ちを聞かせてください。

受賞の瞬間は純粋に驚きました!特に他の方の発表はどれも大きな成果を数字で見える形でPRされていたので、私のは地味すぎてこりゃ無理だなと思っていて・・・。プレゼン後の質疑応答で上司とのやり取りでひと笑いとれたのが良かったかなと思います!

 

・たしかにとても楽しいプレゼンでした。グループで応募されたかたもいましたがカヨコさんはお一人で作成⇒応募、だったんですよね?

そうなんです、アプリ作成はほんとに一から。なので実際にアプリ開発に費やした時間の半分は自分でやり方を学習する時間となりました。

 

・経営会議アジェンダアプリを開発されていて、全社的にも利用できる人が多そうです。この仕事にはどんな悩みがあるのでしょうか?

とにかく、資料の差し替えや議案の追加が多いことです。今までは、資料の差し替え(例えば誤字修正という軽微なものもあります)のたびに事務局の私が受け取ってメールで再配布、議案の追加があればアジェンダを修正し再配布していました。単純作業ですが、何度も繰り返すとたびたびミスがあり、出席者 に迷惑をかけることを申し訳なく思っていました。単純作業の繰り返しで、手間はかかるのに成長につながらない仕事だとも。

 

・そこで「アプリ開発だ!」ってなるのがすごいです。

そこは、アドバイザーになってくれた同僚の存在が大きかったです。まず彼が業務効率化のアプリをご自分で作成されていたんですね。それを見ていて、「ん?私も何か作れるかも」と思ってとりあえず始めてみた、というきっかけです。

 

・どれくらいの期間がかかりましたか?

それが今年2月に始めて出来上がったのが今年の6月。4か月かかっています。実際にかかった時間は丸2週間くらい、そして先述したようにその半分は私の学習の時間だったと思います。非繁忙期に時間を見つけながら作業し、壁にぶつかるたび、グーグルで検索したりユーチューブをみたり(よく見ていたユーチューブ⇒ https://www.youtube.com/@pawami)。そのまま忙しくなり2週間くらい放置したり。マニュアルに書いてあるように作っているのになぜ動かないんだ、と愚痴を言ったり。苦労をわかっているアドバイザーが私の嘆きをやさしく気長に受け止めてくださって、なんとか最後まで作り上げた時は達成感がありました。苦労をわかってくれる人の存在、とても大事です! 

実際のプレゼン資料より

・実際の日々の業務もある中で、途中で放り出さないのが素晴らしいです。

たしかに苦しい時間はあるんですが、自分の組んだ指示でシステムが動くとやはり楽しいんです。不思議なことに、やってる間は「あと少しでできるな」と常におもってました。全然あと少しじゃなかったんですけども笑。あと自分の中に知識が蓄積されていくと、まったく分からなかったアプリで何ができるのか「輪郭」が見えてくるんですよね。自分なりの成長がわかり、それも楽しかったです。

 

・アプリ導入の結果、差し替えは直接で担当者ができるようになったので、転記する作業が不要となり、転記ミスがなくなったのはもちろん、副次効果として、過去のアジェンダも記録できるし、議案を登録するページでは英語表記のドロップダウンメニューから選ぶ形で登録でき(議案名以外)、和文は自動で翻訳・登録されるのも母国語が非日本語の人にも親切ですよね。さらに、アクセス権限も細かに設定できたり、だれがアクセスしたかの記録がとれるので、セキュリティ面でもより安心になった、といい事づくめですね。6月にお披露目したとのことですが、さぞ皆さん驚かれたのではないですか? 

それが思うほど驚かれなかったというか・・。笑 うち会社のいいところだと思うんですが、新しいアプリを使ってください、と導入しても「わかりました」となんの抵抗もなく受け入れてくれるんです。私としては「わかりづらい」とか「(アプリを使うのに必要な)Teams普段から使わないんだけどー」など苦情がでるかも、と心配していたのですが、なにもなかったのでそこはびっくり。慣れていない方にも2回くらい使い方を見せると、もうその後は大丈夫でした。あと、部長さんたちの中にはすでに私以上に使いこなしていらっしゃる方もいます。

 

・なるほど、使い手が受け入れるかどうかも自主的にアプリ開発するぞ、というやる気に関わってきそうです。使っていただくには、カヨコさんの押しの強い・・失礼・・・チャーミングなキャラクターも大きいのではないでしょうか?

・・・よくわかりませんが、せっかく開発したので使ってもらいたいとおもったら会長や社長にも「アプリ作りました、こうこうこういう風に使います。分からないところは聞いてくださいね、じゃ、よろしくお願いします。」で押し切ってしまうところあるかもしれません笑。

 

・さっそく次のアプリも考えていらっしゃると聞きました。

うちの会社には重要な審査業務があるのですがその一部をアプリでできないかと考えています。現在は審査に必要な情報を紙媒体で回覧しています。アプリ経由で申請し、データそのものを回覧できれば、申請~承認にかかる負荷を減らせそうです。通常はアプリで、イレギュラーな案件は従来通り紙で回覧していけばいいのかな、という構想を頭に描いています。

 

・どういう作業にアプリが向いているかを判断できるようになっているのは素晴らしいですね!カヨコさんが「アプリ作成が貢献する」と思う日常業務を教えてもらえますか?

受賞した事務局業務なんかはもちろんなんですが、とにかく人の手による繰り返しの転記作業が発生している業務は一度アプリ導入の可能性を探ってみていただけるといいと思います。ハブを人からアプリに変えるイメージです。また自分のミスが多いとか、つまんないと考えている業務もアプリの出番かもしれないと思います。ただ気を付けないといけないのは、アプリ作成には作成者の個性が反映されるのでちゃんとレシピを他の人と共有しないと作った人がいなくなったとき必要なアップデートができなくなり、最終的に使えなくなる、という状況が発生してしまうことです。(エクセルのマクロと同じ。)今は私の作ったアプリを私とアドバイザーは理解できるので、これからアプリ作成をする仲間を増やして、どんどん共有していきたいと思います。あ、あとはモデル駆動型というPower Appsがテンプレートを用意してくれているものを使用するのもいいですね。

 

カヨコさんは経営企画としての仕事はもちろん、次世代の経営を担う会のメンバーとして、社内コミュニケーション促進活動されていて、今回の独学によるアプリ作成、社内プレゼンへの応募と常に自分のできることの限界を広げようとされているのが印象的です。自分のできることがどんどん広がる働き方、全員経営の精神をよく体現されていますよね。次回のTOMAX AWARDSにもぜひ参加したいとのこと。カヨコさんの次回作にも注目です!

 

 

 

喜びのカヨコさん。

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