社員インタビュー: 今、私ができることは何? WEBの力で新しい営業のカタチを創りたい
前例の無い取り組みを行うのは、個人でも会社でも非常に難しいものではないでしょうか?
今回紹介するのは、東京貿易テクノシステムにてマーケティングを担当する田中さん。大阪営業所で営業事務として入社後、東京本社のマーケティングチームに異動。これまでに行ったことのない様々な提案を形にし、会社のマーケティング活動に大きなプラスの変化をもたらしました。
今回のインタビューでは、田中さんの学生時代から、仕事に対する視点や取り組み方、キャリアの歩みに迫ります。
この記事でわかること
・東京貿易テクノシステムについて
・東京貿易テクノシステムへの入社を決めた理由
・BtoBマーケティング活動とは何か
・田中さんの仕事に対する姿勢から生まれるものとは?
-
PROFILE
田中 希 Nozomi Tanaka
東京貿易テクノシステム株式会社 企画部 マーケティングチーム
2014年東京貿易テクノシステムに新卒入社。大阪支社にて5年間営業事務を担当。2019年4月より、東京本社の企画部(当時:海外商品部)に異動。マーケティングチームにて、展示会への出展やWEBマーケティング業務を担当。さらにHPのリニューアルを提案し、企画実行も行う。これまで取引のなかった新規顧客の開拓に邁進している。
目次
・教師を目指した学生時代から、社会人としての自信を見出すまで
・マーケティングという新しいチャレンジ
・さらに大きな1歩を踏み出すために
・仕事をする上で大切にしていること
・コラム|仕事後の楽しみ
・取材を終えて|広報室より
教師を目指した学生時代から、社会人としての自信を見出すまで
本の世界にどっぷり浸かった学生時代
今、私はTTS東京本社の企画部マーケティングチームに所属。WEBマーケティングに取り組んでいます。
…というと、大学はマーケティングや情報系の学部卒かと思われがちですが、実は文学部出身。学生時代はどっぷりと本の世界に浸かっていた文学少女でした。
高校生の頃の担任は国語の先生で、授業がとても面白かったんです。その先生がきっかけで、古文にはまり、小説も読むようになり、本が大好きになりました。
「本が好きだから、文学を教える教師になりたい」。その気持ちで、文学部に入った大学時代に目指していたのは教師。教職免許を取るための勉強と並行し、支援学校や養護施設、子どものサマーキャンプなど、様々な教育現場でボランティアに取り組んでいました。
しかし、教師になる目標を持って走る中、私自身が出したのは「教育現場には向いていない」という結論でした。本は好きだけど、文学と教育とはまた別の世界。自分がこれから働いていくことを考えると、「本が好きという思いだけでは進んではいけない」と感じたのです。
周りより遅い就職活動のスタート
大学4年生の11月。周りの友だちが内定式や卒業旅行を楽しむ中、私の就職活動がスタートしました。
「自分が何をして働いていくか?」ともう一度考えた時に浮かんできたのは、“パソコンスキルを活かして、貢献する”ことでした。実家が自営業ということもあり、学生時代からExcelなどを使って操作をしていました。その中で、家族や友だちから「すごく助かる」と頼りにされたり、感謝されたり。自分自身が考え形にしたことで誰かの役に立てることが嬉しかったんです。
就職活動を進める中、大学の教務課から紹介を受けたのがTTSでした。HPで事業領域や顧客事例を見ていると「幅広い領域でやっているんだ」「大手企業と取引しているんだな」と興味がわき、エントリーすることにしました。
少し緊張しながら臨んだ面接は、想定外に楽しい時間でした。のちに上司となる面接官の方々がとてもフレンドリーで、途中から緊張もせず、世間話もして…。「今までで一番雰囲気の合う会社だな」と思っていたので、内定の連絡が来たときは本当に嬉しかったですね。
私の就職活動は、周りより遅いスタートでした。でも「自分が何をして働いていくか?」を考え、答えに辿り着くことができました。遠回りだったけれど、決して無駄な時間ではなかったと思っています。
社会人の基礎を積んだ大阪営業所での5年間
2014年4月。TTSに入社し、大阪営業所で営業事務として働き始めました。
営業資料や見積もりの作成。お客様から修理依頼の電話があれば、要望のヒアリングをした上で、エンジニアや担当営業へ報告。必要部品の発注から請求業務。大阪営業所は6名の小規模な事務所でした。
周りの人が仕事をもっとスムーズにできるようにするには、自分は今どう動くべきなのか、考えながら仕事をすることで、上司や先輩、お客様からも感謝されることが増えていきました。それが仕事をする上での喜びとなりました。
転機が訪れたのは2019年。結婚が決まり、夫の働く東京へ引っ越すことを決めた時のことでした。退職して東京で新しい仕事を探そうかな、と考えていました。
しかし、退職の意向を上司に伝えたところ、思ってもみなかった回答が返ってきたのです。「これまでと違う仕事になるけれど、東京本社へ転勤してTTSの仕事を続けないか?」と言ってもらったのです。
大阪営業所で働いた5年間もとても充実していたし、TTSの社風も好き。「東京へ場所を移しても、この環境の中で、引き続き仕事ができるのなら…!」と二つ返事で東京本社へ転勤することを決めました。
マーケティングという新しいチャレンジ
入社6年目、マーケティングは1年目
東京に転勤し、配属されたのは、企画部マーケティングチーム(当時:海外商品部 マーケティング企画グループ)。会社としてもっと新しい取引先の開拓をしていこうという目的で、数年前に作られた部署でした。その新しいフィールドでチャレンジできることにワクワクしたのを今でもよく覚えています。
しかしマーケティングは全く触れたことのない領域です。
入社6年目、新人ではなく中堅としての仕事を求められる中、大きな壁にぶち当たりました。会議に出席しても、何を話しているのか、全く分からないのです。
マーケティング用語が飛び交う中、その言葉の意味を理解していないと、話にもついていけず仕事になりません。それなら、身につけるしかない。新入社員の頃の気持ちに立ち返って、知らない言葉はメモして調べる、聞いてみる、本を買って読んでみる。できることからコツコツ頑張ろう!と努力するところからスタートしました。
マーケティングにはもっとできることがある
マーケティングチームの主な活動は、大きく分けるとリアルとデジタルの2つの場があります。
リアルな活動としては、展示会やイベントなどに出展し、興味を持ってきてくださった企業の方と対面で話して、製品・サービスの魅力を伝えること。ブースをどんな場にするか、そこで何をお話するか、使う資料やお渡しするパンフレットの制作なども含めて企画をしています。
デジタルな活動としては、取引のあるお客様や展示会などに来て下さったお客様へメールマガジンをお届けして、弊社の商品・サービス・活動について伝えることがあります。
こういった業務がスムーズにできるようになった頃、生まれてきたある気持ちがありました。
それは、「もっとマーケティングチームにできることがあるんじゃないか」ということでした。
もっと便利に、スムーズに。WEBだからできること
弊社は、取引のある企業からのリピートオーダーが中心で、営業もエンジニアも目の前のお客様からの要望に応えるべく一生懸命顧客と向き合い、その業務だけでもかなり忙しい。新しい顧客を開拓するまでのマンパワーを割くことは難しいという状態でした。しかし、売り上げの拡大や会社の成長を考えると、新規顧客の開拓は必須でした。
同僚たちの頑張りをもっと支えたい、そう考えたときに「WEBマーケティングをもっと活用する、私がやるしかない」という強い気持ちに突き動かされました。
たとえば…
ニーズに応じたメールマガジンを配信して、タイムリーに情報を届ける仕組みを作ること。
サービスについて詳しく知りたいというお客様のために、ウェビナーを実施すること。
ちょうどコロナ禍に入ったということもあり、リアルの場での展示会を開催しにくい状況もありました。
新しくTTSに興味を持ったお客様へ、より便利に、よりスムーズに、TTSの情報を届けられるようになれば、これまでにない新規開拓ができるはず。これは、WEBだからこそできることで、自分自身がその主力になりたいと決意したのです。
社内で協力者をつくり、好循環を広げていく
まずは社内からの理解を広げることから始めました。商品・サービスを伝える活動には、営業やエンジニアの協力が不可欠だからです。最初は「今の業務だけで手一杯だから」と言われることもありました。しかし、会社にとって必要なことだからと信じ、マーケティングの意味や価値を伝えていくところからスタートしていきました。
さらに社内に理解を浸透させるため、WEBへのアクセス数や資料のダウンロード数、ウェビナー参加数の増加など、あがった成果をまた社内に伝えるということを繰り返しました。
すると、社内の営業やエンジニアからも、「お客様がWEBを見て、すごくわかりやすい!と褒めてくださっていたよ」「新しくセミナーに参加したお客様から受注がもらえたよ」と言われることも増えてきました。
自分の考えたことが、一方的ではなく、営業・エンジニア、それぞれにも相乗的にいい効果を生み出して、売り上げや受注の拡大につながっている。営業やエンジニアから、その様子を聞かされるたび、自分のやってきたことが間違いじゃなかったと実感することができ、もう本当に嬉しかったです!
さらに大きな1歩を踏み出すために
新たに着手したHP改修プロジェクト
そして、メルマガやウェビナー以外にもうひとつ、私が着手する必要があると考えたのが「HPの改修」です。
いくらいいサービスがあっても、それを紹介するウェビナーを用意しても、まずはWEBで検索した時にTTSのHPにたどり着かなければ意味がありません。HPのアクセスを増やすには、検索した情報にあがってくるためのSEO対策は必須。しかしこれまでのHPではその点が不十分でした。ただ、WEB上のマーケティングを強化するには避けては通れません。
HPの改修は時間も予算も必要なプロジェクト。その承認を得るため、経営層へのプレゼンがはじまりました。
なぜ、今WEBマーケティングが必要なのか。資料をつくり、HP改修のための予算を獲得すべく動きはじめました。当時はコロナ禍、先が見えない中、大きな予算を割くことは経営判断的に難しい状況でしたが、理解してもらうべく丁寧に何度も動いた結果、HP改修へのGOサインが出たのです。
HPの改修が開始し、HPの制作会社と何度も打ち合わせを重ね、SEO対策に効果的なHPの枠組みをまず作り上げました。ただし、WEBマーケティングは一度形を作れば完了というわけではないので、引き続きメイン担当として私が取り組んでいます。
目下進行中なのが、WEBコンテンツの充実です。
WEBマーケティングは早いスピードでトレンドも移り変わっていくため、継続と更新が重要なのですが、自分が考え形にしたことの成果が数字で目に見えるので、試行錯誤のしがいもあり、日々学びがあります。
今後の目標は、新しい受注の半分を、マーケティングチームの活動で達成することです。「新規顧客の開拓は、マーケティングチームに任せて!」と自信を持っていえるようになれたら、会社としての売り上げや成長にも大きく貢献できるはず。そのためにも、もっとWEBマーケティングを強化し、HPもより強いものにしていきたい。マーケティングチームの活躍の場はまだまだあります。
仕事をする上で大切にしていること
これまでの社会人生活を振り返ると、「私が今できることは何か」を考え仕事をしてきました。大阪での営業事務からはじまり、東京でのマーケティングチームでのWEBマーケティングやHP改修の提案。周りにいる上司や先輩の働きから学ぶ部分も大きいですが、ただ尊敬するだけではなく、「じゃ、自分は何ができる?」と考えて仕事をしてきたように思います。
また、最近気付いたこともあります。私は本が大好きで、これまでたくさんの文章を読んできましたが、本を通して、自分の中に積み重なってきた語彙力、文章の表現力が、今こうやってWEBコンテンツを制作する中で役立っているんです。学生時代のあの日々も、全て自分のためになっているんだなと感じます。
難しいことも多いですが、足りない部分があるなら補えばいいし、それが力になっていく。社会人生活が長くなってくると、学生時代も含めこれまでの自分の頑張りが活きることも多いです。これからも、自分にできることを広げながら、周りの力になれるように挑み続けていきたいですね。
Column:仕事後の楽しみ
オフィスがある京橋駅周辺には、本好きにはたまらない有名書店がたくさんあります。作家さんのサイン会やトークショーなど、イベントも多く開催されています。
仕事が終わって少し時間がある日は、本屋巡りをすることも。日本橋まで歩いて本を選んだ後、京橋まで戻り、京橋千疋屋で季節のパフェを食べながら、買ったばかりの本を読むのが至福の時間です。京橋千疋屋は、夜パフェをやっている月もあり、王道のイチゴパフェから、お酒入りなど果物屋さんとは思えない意外な組み合わ
有名書店に老舗カフェも多い京橋エリア。オフィス近くにお越しの際は、ぜひ楽しんでくださいね。
取材を終えて|広報室より
今回はTTSでWEBマーケティングを担当する田中さんにお話をお聞きしました。
特に印象的だったのが「今、私にできることは何か」を常に考えながら、営業事務時代もマーケティングチームにいる今も、常に努力し、高い成果を上げていることです。
「 今の状況 」×「 自分の持っているもの、できること」に集中することで、田中さんらしい活躍ができているのだと感じました。
たくさんの読書を重ねてきた学生時代の経験も、WEBマーケティングを進めていく上での大切なスキルになっているという点も素敵です。夢中で没頭したことは様々な形で将来に活きるんですね。
東京貿易グループでは、様々な活躍の場や、キャリアの機会があります。ぜひ一緒にはたらいてみませんか?お気軽にこちらからお問い合わせください。
Recruit 募集要項|東京貿易グループ / TOKYO BOEKI GROUP (tokyo-boeki.co.jp)
あわせて読みたい